2011年12月13日開催の企業・業界研究セミナーで配布したリストには、もっとたくさんの本が掲載されていましたが、ブログではその一部を紹介します。
【石渡さんからのメッセージ】
非・就活本とは言いながら何冊かは就活本も入っていますが、基本はビジネス書や新書が中心です。直接就活のノウハウには関係ないにしても、就活や社会人生活でも役立つもの、業界知識が深まるものなどを中心に選びました。ご興味ありましたら一読を。
●他はいいから必ず買っておけ！
勝てるエントリーシート負けない面接テクニック ２０１３年度版
中央公論新社 原田康久
＜コメント＞
著者は読売新聞採用担当デスク。石渡が過去読破した就活本で数少ないまっとうなことを書いている就活ノウハウ本。なぜすごいかと言うと、成功例ではなく失敗例を軸になぜ失敗なのか、人事目線で徹底解説。成功例は百人百通りで他の就活本が役立たずの中、同書は失敗例が軸なので就活に不安な学生でも参考になることこの上なし。過去、同書を学生に勧めて外れなし。石渡が過去に刊行した就活ノウハウ本などはどうでもいいので、同書は必ず買うべし。
武器としての決断思考 星海社新書 １
星海社 瀧本哲史
＜コメント＞
９５％の「普通の学生」の皆さん、就活や社会人生活は決断の連続。でも、決断するのって、結構難しくありません？ＥＳに何を書くのか、ＧＤでどこまで話すのか、会社選びはどうします？かなり悩ましい決断の仕方。本書は普通の学生、普通の社会人が決断をするために必要な議論のテクニックを伝授。著者は京大で人気トップの若手教官。実りある就活、そして社会人生活のためには同書は必読！値段は高いけど同著者の『僕は君たちに武器を配りたい』（講談社）も併読したらなお最高。
●働くってなんだろう？
カンブリア宮殿就職ガイド村上龍×７３人の経済人
日本経済新聞出版社 村上龍 テレビ東京
＜コメント＞
ビジネス番組「カンブリア宮殿」に出演した経済人７３人のインタビューを業界ごとに掲載。その業界・企業に就職するしないは別にしても苦労して登りつめた大企業トップの考えは得るものが多い。
お疲れさまです！ マンガで読める職業カタログ
日本経済新聞出版社 吉川景都
＜コメント＞
働く女性にインタビュー、それをまとめたエッセイ漫画。やや軽いが、読みやすく、多くの職業事情が分かる。女子学生にとっては男子に比べてロールモデルが限られるため同書を参考にしたい。
●ビジネス・お金は意外なところから
２０歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
阪急コミュニケーションズ ティナ・シーリグ 高遠裕子
＜コメント＞
サンデル人気はすごいけど、スタンフォードだって捨てたものじゃない。最悪のアイデア「ゴキブリ寿司が売りのレストラン」が最高のアイデアに変わるのはなぜ？発想の転換がビジネスになることを示した好著。キャリア論としてもすぐれた一冊。
この世でいちばん大事な「カネ」の話 角川文庫
角川書店 西原理恵子
＜コメント＞
漫画家・西原理恵子の自伝エッセイ。ひたすらお金が軸。と言って、お金が全て、という発想ではない。お金を稼ぐことがどういうことか、西原理恵子の真似が出来なくても考えさせられる。というか考えよう。
●就活全般のことを知りたい
就活革命 生活人新書
ＮＨＫ出版 辻太一朗
＜コメント＞
元リクルートの著者が就活の現状を採用者視点から描く。自己分析の無意味さなどは秀逸。なぜ自己分析が無意味で無気味かは同書をどうぞ。
就活のしきたり 踊らされる学生、ふりまわされる企業 ＰＨＰ新書
ＰＨＰ研究所 石渡嶺司
＜コメント＞
自分の本ですみません。就活でありがちな疑問、就活伝説８２項目を徹底検証。見開き２ページで分かりやすく解説しています。就活の疑問・伝説で不安を覚えたらぜひ一読を。
●エントリーシート・面接対策になるビジネス書
「あなたの説明はわかりやすい」と言われる本
実務教育出版 高嶌幸広
＜コメント＞
ＥＳ・面接も社会人になった後の会議でも、説明がうまいか下手かは大きな分かれ道。別に口がうまい、明るい性格云々とは無関係。本書はビジネスマンを対象とした説明のコツをまとめた一冊。就活でもほぼ同様のことが言えるので読む価値大。
就活生はユーホーをさがせ
青月社 郡司昌恭
＜コメント＞
ユーホーというタイトルがイマイチ感たっぷりも実はかなり役立つ一冊。ユーホーとは他でもない有価証券報告書のこと。これの読み方を徹底解説。有価証券報告書を読みこなせれば面接・ＥＳの「わが社の弱みは？」という質問にも回答可能に。他の学生に差を付けるためにも押さえておきたい。
●「そんなことも知らないの？」と言われないために
朝日キーワード就職 ２０１３
朝日新聞出版
＜コメント＞
基本は、新聞やビジネス雑誌を読んでいれば十分。え？読む時間がない？見出しだけ読めば１０分で終わるし、それでも参考になること間違いなし。ビジネス雑誌は気になる号だけでも買えば十分。さらにこの１年何があったっけ、と振り返るためには同書を。さーっと読んで振り返る程度でも十分です。
日経ＭＪトレンド情報源 ２０１２年版
日本経済新聞出版社 日経流通新聞編集部
＜コメント＞
消費・流通・サービス業界とそこを相手とする商社・コンサルタントなどを志望するなら辞書代わりに手元に置いておきたい一冊。中身は消費・流通・サービス業界のこの１年間のトレンド解説、独自調査によるランキングなど。「うちの業界の問題点は？」なんて変化球質問は同書を読んでいないと答えづらい。１９００円と高いけど、そこはまあ内容量の厚さ分ということで。
●就活のマナーが心配な方へ
マンガでわかる！社会人１年生のビジネスマナー
ダイヤモンド社 西出博子
●海外に出て行きたい
外資系企業がほしがる脳ミソ
採用試験の定番！問題解決力を試す６０問
ダイヤモンド社 キラン・スリニヴァス 辻谷一美 外資系企業研究会
＜コメント＞
外資系企業で実際に出題された採用問題６０題とその解説本の日本語訳。数学力と考察力ないと解けない問題がズラリ。例題「３時１５分、時計の長針・短針の角度は？」に即答でゼロ度と答えた人はとりあえず読むべし。
アジアでハローワーク わたしの“アジア就活”３５のストーリー
ぱる出版 下川裕治
＜コメント＞
日本で就活？何を今さら！これからはアジアの時代だ！と思う人なら同書を。アジアで実際に就職した人のストーリー３５本を軸としている。新卒採用だけでなく、社会人の現地採用、起業なども含むので、将来はアジアで、という人も参考になる。
●女性のキャリア
働きママン１年生 お迎え１８時を死守せよ！
メディアファクトリー おぐらなおみ
＜コメント＞
某有名漫画のタイトルとかぶせているが、内容は働きながら育児もこなす女性のエッセイ漫画。会社で働きつつ育児も、という設定が今までになく、でも今後は主流になる見込みなので注目に値する。おそらく今の女子高生はほとんどがロールモデルとなるに違いない。２０１１年１０月、続巻『働きママン２年生』も刊行。
※記事協力
石渡嶺司
【ブログ】http://reiji0.exblog.jp/
【Twitter】http://twitter.com/#!/ishiwatarireiji
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